うつ回想録
オリーブオイルを適当に垂らしたプレーンヨーグルトとバナナで朝食を済ませた。スーツに着替えて最寄りの駅へ向かう。到着した電車を見て、ため息。超満員の車内。否が応でも見知らぬ誰かに押し潰され、誰かを押し潰す。雨の日なら濡れた傘が……と思うと、気…
P県への転勤。1人暮らしの始まり。単身赴任そのものは初めてではない。心の底から嫌だと思う単身赴任が初めてだ。なぜ心の底から嫌かと言うと、上司Aに厄介払いされたと思い込んでいるからだ。(この点については、回想録の第1回で触れています。) fuku…
広大な敷地、五千人規模の社屋が常駐先。生まれ育った故郷にある優良企業。そこで請負会社の社員として働いていた。顧客の中には口うるさい人、しょっちゅう怒鳴る人、仕事以外では口をきいてくれない人もいたが、多くは気さくで、いつでも相談にのってくれ…