復職を目指す鬱男のリワーク体験記 第2回「事前相談」
こんばんは、うつ病療養中のるしふぇりんです。
前回のブログに書いた通り、今回はリワーク支援の事前相談に行ってきました。
現地到着
開始予定の10分前に到着。予定時刻までの時間を潰そうと障害者職業センターの扉の外にある椅子に座りかけたとき、たまたま担当カウンセラーが通りかかりました。
「早く来て頂いて、ありがとうございます。」と担当カウンセラー。すぐに相談室に案内されました。
事前相談
色々と質問されました。「相談」とは言うものの、ほぼ質問に対して回答するだけでした。
・今の体調
・服用している薬の種類
・1日の過ごし方
・起床時刻と就寝時刻
・睡眠途中での覚醒の有無
・食欲の程度
・ストレス解消の方法
・趣味
・うつ病が発症した経緯
・うつ病と診断される前の体調
・休職期間の満了日
・・・等々。
恐らく、聞き取った内容を整理して、担当カウンセラーが会社や主治医と話をしてくれるのだと思います。
適正検査
約30分後、ひと通りの質問が終わると、時間の余裕があるかどうかを尋ねられました。できれば、適正検査をしてほしいとのこと。「40分ほど掛かります。」
何も予定は無かったので、快諾。
「厚生労働省編一般職業適性検査」の文字が印刷された30ページ程の冊子を受け取りました。オーディオの音声案内に従って進めていきます。
検査中は部屋に私ひとり。しかし、進行上の問題にすぐに対応できるように、担当カウンセラーはしばしば部屋に戻って来られます。それから15秒ほど留まり、音もなく退出。
試験の内容は、数珠のように連なった丸い枠の中に素早く点を打っていくものに始まり、示された図形と同じものを4つの中から選ぶもの、展開図を組み立てた立体を選ぶもの、四則演算の筆算、文脈が通るように空所を埋めるものなど様々
詳細については、「独立行政法人 労働政策研究・研修機構」のサイトをご覧ください。
「鉛筆を持ってください」、「始め」、「鉛筆を置いてください」の事務的な音声に急かされ、焦りと緊張のため心拍がかなり上昇していたため、何を解いたのか半分以上は記憶していません。もともと私はあがり症ですが、現在は輪をかけて緊張しやすくなっています。
リワーク見学
検査終了後、実際のリワークの様子を見学することができました。
部屋には支援を受けている人が2人いて、ともに読書をしていました。少し前にストレス対処法の講習が終わったようで、その様子を伺うことはできませんでした。
このときお会いした方々は特に病んでいる雰囲気ではありませんでした。
まあ、リワークの段階(=復職目前)でうつ等の障害が残っているようでは、大問題なのですが。
事件
ところで、大変気になる記事を目にしました。
企業と組んで、不当な解雇に手を貸す「ブラック産業医」が問題になっているとして、労働問題に取り組む弁護士らが4月13日、厚生労働省に申し入れを行った。
50人以上の労働者がいる事業場は、産業医を選任しなくてはならない。産業医の仕事の1つに、職場復帰の支援があるが、従業員の復職を認めず、休職期間満了で退職に追い込む「クビ切りビジネス」に手を染める者もいるという。
<要約>
ある女性がパワハラやいじめが原因でうつを発症したが、回復を機に復職を申し出た。しかし、産業医の出した復職不可の意見書を理由に復職が認められず、休職期間満了による退職を余儀なくされた。
この産業医は女性と十分な面談を行わなかったばかりか、主治医へ問い合わせることもしなかった。
この産業医による同様のケースは少なくとも3件あり、何れも裁判沙汰になっている。
復職を目指す者として、他人事ではありません。
私の会社の復職面談では、産業医の他、上司と人事担当者が同席します。約1時間にわたり、再発防止策や病気への理解に関する質問責めに合うらしいのです。
まるで就職面接。いや、もっと厳しいものになるはず。
もし、最初から復職させるつもりがないのであれば、再発防止策が不十分といった理由を無理やりつけることができます。さすがに主治医の診断書や意見を無視するようなあからさまなことはしないと思うのですが。相手の心の内のことなので知りようがありません。
もちろん、復職面には1点のほころびも無いよう万全の準備をして臨むつもりです。
終わりに
今回は、リワーク支援の事前相談の様子を書きました。
今後は、リワーク体験記の他に加えて、休職期間中のことや休職にいたるまでのことを書いていこうと思っています。
それでは、みなさま、ごきげんよう!
説明会の様子はこちら…