全科目免除により無線従事者免許を取得する方法
みなさん、ご機嫌いかがですか? うつ病療養中のるしふぇりんです。
今回の話は、うつ病とは関係ありません。
療養中に受験した無線従事者試験についての話です。
今年(2017年)の1月と3月に無線従事者の試験を受け、ともに合格しました。
1月 ・・・ 第1級陸上無線技術士
3月 ・・・ 第3級海上無線通信士
現在、その2つの資格をもとに、「全科目免除による合格証明」を利用して第1級海上無線通信士の免許を取得するための手続きを進めているところです。
この手順が多少分かり辛かったので、まとめてみました。
尚、「全科目免除による合格証明」がどういうものかについては、公益財団法人 日本無線協会:電波と無線従事者のQ5をご覧ください。
また、どの無線従事者資格を有するときにどの科目が免除されるのかについては、公益財団法人 日本無線協会:電波と無線従事者のQ4(4)の「無線従事者に関する資料 表7」の部分をクリックしてみてください。
手続きにかかる費用や時間についても、下のほうに書いています。
目次
手順
次の前提のもとに手続きを進めるための手順です。
<前提>
・第1級陸上無線技術士免許 交付済み
・第3級海上無線通信士試験 合格
①第3級海上無線通信士の免許申請
総務省 電波利用ホームページ | 無線従事者免許申請書の様式(ダウンロード)からダウンロードした申請書を作成して、総務省 電波利用ホームページ | 申請書の提出先、Q&Aに提出します。
②合格証明願用紙の送付依頼
「合格証明願用紙及び添付書類用紙を送付願います。該当資格は一海通です。」と便箋に記載して、郵送しました。
公益財団法人 日本無線協会:電波と無線従事者のQ5には、次の1文がありますが、返信封筒は特に必要ないようです。
「合格証明願用紙及び添付書類用紙が必要になりますので、該当資格名を明記の上、82円の切手を貼った返信用封筒を同封して当協会の事務所にご請求ください。」
私はこれに従い返信用封筒を同封したのですが、別の(日本無線協会〇〇支部オリジナルの)封筒で郵送されてきました。同封した封筒が小さかったからかも知れません。
尚、①と②は順番が前後してもかまいません。
送付依頼先は、公益財団法人 日本無線協会。
③合格証明願の送付
「全科目免除による合格証明願」の用紙に第3級海上無線通信士の免許証の番号を記載する必要があるので、①の申請による免許証が届いた後に行います。
「日本無線協会の内部での処理なんだし、3海通試験の合格という事実も明白なんだから、免許証なくても合格証明書を出してくれてもいいじゃないか!」と思いました。
しかし、「一定の無線従事者の資格を有する者」に対して免除すると無線従事者規則の第8条第1項に規定されているので、仕方ないですね。免許が交付されて初めて「資格を有する者」になれるので。
支部に送付した場合でも、合格証明書は本部から送られてくるとのこと。(手続きのことで支部に確認したら、そう言われました。)
④第1級海上無線通信士の免許申請
①と同じです。
書類
「②合格証明願用紙の送付依頼」をすると、次の書類が届きます。
・全科目免除による合格証明願
用紙の下に記載してある注意書きに従って記入します。
・受験整理票(右側の小さい紙)
画像の左側にある紙の2に、「『受験整理票』には、写真を貼り、氏名(フリガナ)及び写真の撮影年月をボールペンまたは万年筆で記入してください。」とあるので、生年月日は記入しません。
・合格証明書
A4版の紙です。
合格通知票のようなものが届くものと思っていましたが、違いました。
合格証明の日(合格の日)と証明番号(受験番号)が記載されていますので、これらを無線従事者免許申請書に書いて申請します。
費用と時間
①第3級海上無線通信士の免許申請
手数料(収入印紙) ¥1,750
申請書郵送
基本料金 ¥ 82
簡易書留 ¥ 310
免許交付
基本料金 ¥ 82
簡易書留 ¥ 310
小計 ¥2,534
地域によって掛かる時間は異なります。
私の場合、申請書を出してから16日目に届きました。
②合格証明願用紙の送付依頼
依頼書郵送 ¥ 82
合格証明願用紙の郵送 ¥ 82
小計 ¥164
1週間くらい。私の場合、4日で届きました。
③合格証明願の送付
依頼書郵送 ¥ 82
合格証明願用紙の郵送 ¥ 82
小計 ¥164
合格証明書は合格証明願の送付日から14日目に届きました。
ゴールデンウイークを挟まなければ、もっと早く届いたのかも知れません。
④第1級海上無線通信士の免許申請
①と同じ ¥2,534
約1か月かかります。
合計額 ¥5,396。
別途、免許証用の写真代、封筒代が必要です。
時間は合計で〇〇日かかりました。
(届いたら、更新します。)
因みに、第1級海上無線通信士の受験料は第3級よりも¥6,600高いので、今回ご紹介した手順を踏むほうが第1級海上無線通信士を受験した場合と比べて、¥3,738だけ安く済みます!
「無線従事者国家試験問題解答集 海上無線通信士」(情報通信振興会)の値段くらい節約できますね。
それでは、みなさま、ごきげんよう!